
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
当院は、宮城県知事指定 難病指定医療機関です。
指定医療機関とは、その医療機関で指定難病に係る医療を受けたとき、指定難病の医療費の助成を受けられる医療機関のことを言います。指定難病と診断され、病状の程度が「重症度分類等」という基準において一定以上の場合や、継続的な高額医療費の負担のある場合、医療費助成制度の対象となります。これは、難病のある人が都道府県の窓口へ申請し、審査を経て認定を受ける必要があります。指定難病の診断基準と重症度分類等は、個々の疾患ごとに設定されています。特定医療費(指定難病)受給者証を指定医療機関で提示すると医療費の窓口負担が3割の方は2割に軽減されます(2割・1割の方はそのままです)。受給者証に記載された自己負担上限月額を限度として負担することになります。
また、臨床調査個人票の作成をご希望の方もご相談ください。
当院ではこれまでに培ったIBD診療の経験を活かし、岩沼・亘理・仙南地域のIBD患者さんのQOL向上に努めてまいります。
身体には「免疫系」という、体内に入ってきたウイルス、細菌などの異物を体外に追い出す働きがあります。免疫系がそういった異物を追い出す際には、腫れや痛み、発熱などが起きることがあります。これらの反応のことを「炎症」といいます。この炎症が腸に起こる病気のことをまとめて「炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowel Disease)」といいます。
IBDは、広い意味では腸に炎症を起こす全ての病気を指しますが、狭い意味では「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」のことを意味します。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜を中心にびらんや潰瘍を形成します。症状としては下痢や血便、腹痛、しぶり腹(便意があっても便が出ない、出ても少量)、重症化すると発熱、体重減少、貧血などがみられることもあります。
難病に指定されており明確な原因はわかっていませんが、適切な治療により症状を抑制できれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を送ることが可能です。
原則的には大腸のみで発症します。直腸から連続的に広がり、大腸全体にまで及ぶこともあります。特徴的な症状としては、下血を伴う、または伴わない下痢と腹痛です。
大腸に炎症をきたす潰瘍性大腸炎とは異なり、消化管のどの部分にも発症します。粘膜の表面だけではなく壁全体に及ぶ、非連続性の炎症や潰瘍を起こす病気です。深い潰瘍ができるため、消化管の変形や狭窄、穿孔といった症状が起きることもあります。また、痔瘻などの肛門部病変を併発することも特徴です。
IBDには、特異性腸炎(特異的炎症性腸疾患)と非特異性腸炎(非特異的炎症性腸疾患)があります。
ウイルスや細菌が原因で起こる感染症や、薬剤が原因で起こる急性出血性大腸炎など、はっきりとした原因で起こるIBDです。
はっきりとした原因がわからないIBDです。潰瘍性大腸炎やクローン病は、どちらも非特異性腸炎に該当します。
その他、単純性潰瘍やベーチェット病なども非特異性腸炎に含まれます。
下痢、腹痛、血便などの症状を引き起こします。
IBDの種類や、炎症が腸のどの辺りで起こっているかによって症状や強さが異なります。潰瘍性大腸炎では血便を発症することも多いですが、クローン病では血便の発症はあまり多くありません。また、発熱や倦怠感などの全身の症状を引き起こすこともあります。
その他、口の粘膜の潰瘍、目の炎症、手足の関節の痛み、皮膚の炎症など、様々な症状を引き起こすことがあります。クローン病では、およそ半数に「痔瘻」という合併症が生じることがあります。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)による検査で、炎症の状態や範囲を調べます。
また、内視鏡検査の時に組織を採取して顕微鏡で調べる病理検査(生検組織検査)を同時に行うこともあります。貧血などの症状が出るクローン病では、血液検査を行います。
治療方法として薬物療法の選択肢が増え、これまで以上に専門知識をもってIBD診療を行うクリニックが求められております。当院ではこれまでに培ったIBD診療の経験を活かし、岩沼・亘理・仙南地域のIBD患者さんのQOL向上に努めてまいります。